お笑いネタのジャンルで言うと、漫才とコントの2つが有名です。
漫才とコントの違いを明確に説明するのはむずかしいですよね。
この記事では、違いをわかりやすく解説しました。
お笑いをもっと楽しみたい方におすすめです!
漫才とコントの違い
漫才とは
漫才は、基本舞台上にセンターマイクしかありません。
小道具(楽器や小物など)を使う芸人さんの場合はほとんどが持ち運べる範囲であり、センターマイク以外のものは基本的にあらかじめ舞台にはありません。
人数は、1人だと漫談になるので、2人以上(ほとんどが2人で、多くても5人程度まで)。
流れとしては、登場、挨拶、会話、オチがあり、「いい加減にしろ」「もうええわ」等の締めの言葉で終わります。この5点を、以下で説明したいと思います。
①登場
漫才師の方は、舞台袖など見えないところから登場します。
舞台には、センターマイク1本のみ。
照明がついたら既に所定位置にいるということはありません。
登場から、漫才は始まっています。
②挨拶
「どうも〜〇〇です、よろしくお願いします。」
と、コンビ名を言うなどの挨拶から始めるコンビがほとんどです。
③会話
会話部分が、一番漫才の主要部分となります。
会話の一般的な流れとしては、1人が話のテーマを提案して、もう1人がそれに乗っかって話が始まります。
テーマは、「悩み・疑問・相談(日常生活、モテない、うまくいかない等)」「やってみたい(職業や、気分を味わってみたいこと等)」「練習したい(交際相手の親への挨拶、バイトの面接等)」「考えてきたことを披露したい(歌、ゲーム等)」と言った内容が定番。
話の内容のやり取りの節々に、面白い要素が盛り込まれてストーリーが進んでいく流れとなります。
コンビ内では、ボケ担当(笑いどころ)とツッコミ担当(笑いどころを顕在化する)に分かれていることが多いですが、逆転したり、二人ともボケを交代でやったり、ツッコミをしているようでボケていることもあります。
④オチ
よく話の落ちと言われるオチの部分ですが、「結局話はどう終わるの?」「どういう意味だったの?(種明かし等)」という部分なので、ここの内容によってネタの印象がかなり変わります。
教訓となるのか、話の本質がわかるのか、タネ明かしとなるのか、いろんな終わり方がありますが、特に重要な意味を持たせることなく終わる場合もあります。
⑤締めの言葉
「もうええわ」「やめさせてもらうわ」「もういいよ」「いい加減にしろ」
この辺りが定番。
そのコンビの喋る雰囲気や方言、ネタによって変わったりします。
漫才を例えるならば「小説」
以上のように、会話でほとんど成り立つものなので、例えるならば小説と言えます。
小説がどのようなものかご存知だと思いますが、ほとんど絵がなく本に文字だけが書かれていて、読者の想像によってストーリーが描かれますよね。
文章力や読みやすさがないと、読者に伝わりませんし、逆に読者側もどんなストーリーなのかを想像しながら読んでいかないと理解できません。
受動的ではなく、能動的になると言えると思います。
そういった面が少し漫才と似ています。
漫才の構成は、基本的には挨拶の後、話題に入り、ちょっとした設定や場面に移り変わります。
この時に、もしもカップルが公園で喧嘩をするネタだったとしたら、片方の男の人が女の人の役をやる時に、カツラを被ったりスカートを着たりすることはありません。
また、公園の雰囲気を出すために、ベンチを持って来たりすることもありません。
そういったものを、身一つで全てを表現します。
言葉や演技、仕草や表情で、まるで本当のカップルがまさに公園で喧嘩をし、どんな状況なのかを伝えるのです。
また、お客さんもそれを能動的に想像する必要があるのです。
コントとは
一方コントは、センターマイクはありません。
その代わり、以下のようなものが使われます。
- 小道具
- 衣装
- 音楽
- 映像
劇に似たような形ですね。
そのため、役や設定もあらかじめ決まっている場合が多いです。
漫才のように特に決まった構成や順序はありません。
芸人さんの表現したい世界観を自由に披露することができると言えます。
唯一決まった構成は、「オチ」があること。
結局何が言いたかったのか、最終的にどのような結末なのかはコントでも必須です。
コントを例えるならば「ドラマ」
漫才が小説であれば、コントはドラマと言えます。
コントは、小道具やセットはあらかじめ用意してあり、挨拶などは特になく、いきなり劇のように始まるのが一般的です。
「カップルが公園で喧嘩をするネタ」だとしたら、
- ベンチが置いてある
- 公園の芝生が再現されている
- のどかな風景がバックに写っている
- 女性役の方:女装(カツラやスカート)、声のトーン、喋り方、仕草まで最初から女の人のように演じている
- 男性役は後から登場する
など様々な設定を最初から組み込めます。
観ている方は、一目で状況を把握することができるでしょう。
そのため、お客さんは必要以上に想像力を働かす必要はない受動的な状態で観ることができます。
漫才とコントの楽しみ方
上記の違いから、能動的で見るか、受動的で見るかという差があるので、どちらが面白いかは決められませんが、おすすめとしては…
気分でどっちを見るかを決めるのがおすすめ!
的確な答えになっていなくてすみません笑
私の場合は、お笑いを見たいけどとっても疲れている場合は、コントを見て、時間に余裕があって本気でじっくりお笑いを見たいときは漫才を見ています。
そんな風に分けて楽しむのもいいかもしれませんね!
大会覇者の実力派の芸人
M-1グランプリとキングオブコントの優勝者を覚えていますでしょうか。
意外と忘れている方も多いと思うので、記載しておきます。
しっかりネタを見たことがないコンビがあれば、是非チェックしてみてください!
「漫才」M-1グランプリ歴代優勝者
中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、サンドウイッチマン、NONSTYLE、パンクブーブー、笑い飯、トレンディエンジェル、銀シャリ、とろサーモン、霜降り明星、ミルクボーイ
「コント」キングオブコント歴代優勝者
バッファロー吾郎、東京03、キングオブコメディ、ロバート、バイきんぐ、かもめんたる、シソンヌ、コロコロチキチキペッパーズ、ライス、かまいたち、ハナコ、どぶろっく
是非みなさんもこの違いを知った上で、好きな芸人さんを探してみてください!^^
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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