笑い飯のダブルボケはスゴい漫才スタイル/西田さん哲夫さんの二人の凄さの理由

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こんにちは、リミックスです。

今回は、ダブルボケで有名な笑い飯について。

笑い飯は2010年にM-1グランプリ優勝。

M-1グランプリ2002年にて新しい漫才スタイル「ダブルボケ」を披露し、注目を集めました。

ダブルボケ」というのは、コンビ2人どちらかがツッコミ、どちらかがボケという役割ではなく、2人ともボケるということ。

正確に言えば、1つのテーマに対して1人がボケてもう1人がツッコむのを交代制で行うという仕組みです。

なので、ダブルボケ&ダブルツッコミとも言えます。

私は、漫才はボケとツッコミの型にはまった形があって当たり前だと思っていたので、やっぱり笑い飯の登場には衝撃を受けました!

どこまでも笑いが続いていく…なんて幸せなんだろうと思ったのも覚えています笑

そんな漫才スタイルの、何がすごいのか、笑い飯のどんなところが特徴的なのかを考察してみました。


<目次>

・ダブルボケのすごいところ

・笑い飯の面白さ

・他の人が挑戦しない理由


<ダブルボケのすごいところ>

1.構成が崩壊していない

一般的に漫才は、ボケとツッコミの役割が決まっています。

「おかしなことをするボケの人に対して、ツッコミが正す」

という構成に必然となってきます。

「この人は次どんなボケをするんだろう?」という気持ちで見られるので、

見ている側もわかりやすいですよね。

しかし、ダブルボケはそうはいきません。

2人ともツッコんでるくせに、2人ともボケなきゃいけないので、

「誰が言うてんねん」状態になってしまって成立しないこともあり得ると思います。

それをうまく成立させてるのが、本当にすごいところ!

絶妙なバランスがすごいと思います!

2.二人とも同じくらい面白い

西田さんがやっていることも、哲夫さんがやっていることも、同じくらいアホらしくて、バカバカしくて、本当に面白いですよね。

どっちかが圧倒的に面白いとか、コンビ内で格差があると、このダブルボケはなかなかスムーズに行かないと思います。

テンポ感と、終盤に差し掛かってくるほど盛り上がるような構成にするには、二人とも同じくらい面白いことが必須。

いい感じに盛り上がって行くのに心地良さを感じます!

3.ボケもツッコミも二人とも両方できないといけない

交代でボケをやり、ツッコむということで、二人ともできないといけないのが難しいですよね。

ボケるのはできるけどツッコミは全然向いてないとか、その逆もあり得るわけで。

単純にダブルボケをやりたいという気持ちだけではなかなかできないと思います。

両方できる、二人のすごさを痛感しますよね。

<笑い飯の面白さ>

同じことを何回も二人が「俺にやらせろ」「俺にもやらせろ」と夢中になっている姿そのものがまず面白い。

大の大人が汗水垂らして動いたり、大声あげてボケたり、小さいことで堂々とケンカをしているという状態が、もう面白いんですよね。

例えばですが・・・

「どっちの方が背が高いか?」みたいなしょうもないことのケンカを永遠してる姿って

なんだか微笑ましいですよね。

親近感も湧いてきて、好きになりそう!

これもまた、誰も傷つかないネタの一つの形なんじゃないかという気もします。

<他の人が挑戦しない理由>

他の芸人さんで、ダブルボケをしている方はなかなかいらっしゃらないですよね。

その理由を考えてみました。

1.上記をクリアするのが難しい

二人ともボケ・ツッコミができて、成立できて、二人とも面白い。

そういった条件をクリアできるコンビはなかなかいらっしゃらないことだと思います。

とても二人のバランスが良くて、いつまでも見ていたくなるようなネタ。

笑い飯を超えるのはとても難しいことだと思います!

2.ボケかツッコミを選任した方が圧倒的に楽

ボケかツッコミのどちらかを任された方が、絶対的にやりやすいと思います。

恐らくですが、ボケようとする時の思考回路と、ツッコもうとする思考回路は違うものになるので、どれだけネタ合わせをしていても「今自分はどっちなんだ?」ってなりかねませんよね。

そして選任した方が、コンビの顔も名前もキャラも覚えてもらいやすかったり、そのキャラを持ってしてテレビなど色んなところで活躍しやすかったり。

絶対的に楽なので、なかなか挑戦するコンビが少ないんだと思われます。

そして、恐らくほとんどの人が

「自分はボケをやりたい」「ツッコミをやりたい」

という意思がある人が多いと思います。

それに合った相方さんを探すと思うので、どっちかがどっちかをやろうということに自然となってきますよね。

あえて両方やってみようというリスクを取る人はなかなかいないということになるでしょう。

3.笑い飯の代名詞のようになっている

ダブルボケと言えば笑い飯、笑い飯と言えばダブルボケ。

もはや特許でも取っているんじゃないかというくらい、象徴的な漫才スタイルとなっています。

他の芸人さんが真似しようと思っても、笑い飯のパクリだと言われたり、笑い飯を超える漫才をしないと二番煎じになってしまう。

それがなかなかハードルが高いことだと思います。

しかしもはや笑い飯さんがM-1で優勝されて10年が経つので、「ダブルボケ」の新しいスタイルの漫才をする芸人さんが現れてもおかしくないですし、そんな漫才があったら見てみたいな~と思います!


私が思うに、ダブルボケは人生と一緒だと思います。

誰かと誰かが、目標に向かって協力して努力し、PDCAサイクルを回し、何回やってもなかなか上手くはいかない。

でもその過程や努力は無駄ではなく、むしろ人生を面白くし、充実させてくれる時間になっているという。

そう考えると、素晴らしいネタに見えてきませんか?(無理やり感)

ということで、ダブルボケというスタイルがとても特徴的であり、笑い飯ならではの面白さを生み出してるすごい発明だということが改めてわかりました。

もう新しいお笑いのスタイルなんて無いんじゃないかと思った頃の「ダブルボケ」。

2019年はぺこぱの「否定しないツッコミ」という新しいスタイルも生まれていました。

ぺこぱ のネタについて解説した記事もあります▼

M-1キッカケで売れたぺこぱ/なぜ優しいツッコミ漫才がウケるのか

やはり「笑い」も新しいものがどんどん出てきて、幅が広がっていくのを感じるのも楽しいなと思いました。

最後までご覧いただきありがとうございました!

コメント

  1. 石打。 より:

    ダブルボケってか、ウンナンやとんねるず辺りの芸風が目指すべきとこ!

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