「子どもは欲しいけど仕事は諦めたくない!」
赤ちゃんを望んで不妊治療クリニックに通っていると、仕事との両立が難しくなってくること、ありますよね…
私も人工授精が始まったあたりから、「このままこの仕事を続けながら不妊治療もできるだろうか…」と不安になりました。
同じように、
・ステップアップしたいけど今の職場環境だと難しそう…
・不妊治療中に転職できるのか知りたい
と悩んでいる方に、体験談をお話しします。
結論から言いますと「不妊治療中に転職は可能です」とお伝えしたいです。
私の場合、不妊治療中に夫の転勤が決まり、転勤族かつ不妊治療中というハンデがありながら転職に成功し、見事赤ちゃんを授かることができました。
シフトの兼ね合いも考えて正社員からパートへのキャリアチェンジとし、内定も複数会社様よりいただきました。
不妊治療中で転職を考えている方で「良い仕事を見つけたい」以外に「失敗したくない」と思っているなら絶対に役立つので是非見てみて下さい!
不妊治療中に転職可能な理由
理由①「急なお休み」に寛容な会社は意外と多い
仕事との両立で一番難しく会社に迷惑をかけるのでは…と懸念される点は、「急なお休み」ですよね。
検査、注射、人工授精、採卵など…
ホルモンの影響で決まった日をお休みとするのは難しく、どうしても直前にお休みをいただくことが多いのが不安だと思います。
ただ、私が面接を受けた会社様の中では、突然のお休みでのシフト変更も快く受け入れて下さるところが結構ありました。
・介護でなかなか出勤できない人がいる
・病気のため定期的な通院が必要
など、既に自分以外でも「急なお休み」を前提とした社員さん、パートさんがいらっしゃる職場は意外と多くあります。
求人広告には「不妊治療中の方歓迎!」といったターゲットを絞って書くことはほとんど無いと思います。
ただ、「急なシフト変更もOK」と書かれている会社様は、上記のような理由で勤務日数や時間に融通を利かせてくださることが多いです。
そのため、「不妊治療で急なお休みになるかもしれません…」とお伝えしても「問題無いですよ」と言ってくださる会社様もいらっしゃるため、ひとまず安心できるかと思います。
理由②条件に合えば採用してもらえる
不妊治療中というハンデは、自分の一つの要素に過ぎません。
採用側としては様々な理由で人手が足りず、新しく採用しようとしているだけであって、条件さえ合えば内定をいただくことができます。
急なお休みとなっても、時間内にしっかり働いてもらえればそれでOKというのが採用側の思いです。
自分のスキルや経験が活かせる環境であれば、最初から諦めずに面接を受ける価値があります。
私は原稿作成ライターに転職が決まりました。今までの営業経験・事務経験・タイピングスキルといった点を加味していただき採用に至ったかと思われます。
「転職するには特別なスキルが必要」と思われがちですが、そんなことはありません。
特化した資格や学歴が無くても十分に採用していただける可能性があります。
自分が経験してきたことやスキルが、次の会社でどのように活かせるかを考えて話せたらOKです。
理由③採用する側にもメリットがある場合あり
今まで不妊治療中の方を採用したことがない会社様だとしても、メリットとなる可能性があります。
実際に採用に至った場合、「ライフスタイルに合わせて働きやすい職場」という実績となるからです。
体験談からすると、私が採用された後、さらに人手が足りなくなって求人募集をかけた際には
という内容で求人募集をかけていました。
社内の人が幸せに働くことは、会社にとって良いことしかありません。
様々な人が活き活きと働いていることをアピールできるようになることは、双方にとってメリットとなる要素です。
会社選びのコツ
不妊治療しながら転職できるということを知っていても、会社選びに失敗してしまっては元も子もありません。
ここでは転職先の会社を選ぶ際に気をつけたいことを記載します。
コツ①スキル・経験が活かせる職場を選ぶこと
「未経験歓迎」と記載してある求人でも、全く業界経験がなかったり、想像すらもできない職種にチャレンジするのは、できる限り控えた方が無難です。
理由としては、不妊治療中は「いつ子どもができてもおかしくない状態」だから。
未経験から人をイチから育てようと思うと、その分時間や人件費もかかってしまいます。
できれば短期間で半人前くらいには育って欲しいのはどんな人を採用する場合も当てはまる話。
一通りの仕事を教えきる前に子どもができちゃった!というのはもちろん嬉しい反面、会社側としてはまた採用する必要があり、困ってしまいます。
できれば経験やスキルがあって、即戦力として働ける職場を選んだ方が、採用側としても嬉しいですし、自分の精神衛生上も良いのでおすすめです。
コツ②不妊治療について相談できる職場を選ぶこと
クリニックへ行くためのお休みや、ホルモン注射・人工授精などでの体調不良も発生するのは不妊治療につきものですよね。
そのため、お休みの相談ができるだけでなく、体調面や通院での不安も相談できるような職場を選ぶことをおすすめします。
私が面接を受けた中で、「不妊治療中お休みをいただくかもしれません」とお伝えして「問題は無いです」とおっしゃっていただいても、その職場には男性しかいらっしゃらず、気軽に女性に関わる悩みについて相談できる場所では無いな…と感じる場合がありました。
そんな中で特に心強いのは、不妊治療を経験された方や、婦人科に通ったことのある方がいる職場。
私が採用していただいた会社様は、上司が不妊治療を経験され、チームの方の一人が婦人科系のご病気で通院されている方がいる環境でした。
働いてからも体調を気遣っていただいたり、不妊治療での悩みを共有して心の支えになったり…
クリニックに通っていて心が折れそうになった時、職場の方の応援や心遣いはとても大きいものになりました。
こういった治療がしやすい職場がたくさんあるわけでは無いにしても、よくよく話を聞いてみると
「昔不妊治療していた」
「2人目なかなかできなかったから通ってたよ」
という方がいらっしゃるのは珍しくありません。
面接で会社様を訪れた際に面接官の方に相談し、聞いてみることは是非やっていただきたいです。
転職活動する際に気をつけたいこと
では実際に、転職するにあたりやっておくべきことを紹介します。
履歴書:不妊治療をしている旨を記載する
転職活動時には、必ずと言っていいほど履歴書を提出します。
その際、履歴書の備考欄に、素直に「不妊治療のため急なお休みをいただく場合があります」などと記載することをおすすめします。
こちらを記載することで、会社側としてはそもそも雇うか雇わないかを判断する材料になるからです。
万が一記載しなかった場合面接では正直に話す必要があります。
そんな時、採用側からすると「履歴書に書いてくれてたらわざわざ面接までしなかった」という場合もあり得ます。
採用されないなら、わざわざ会社に出向くまでもなかった…となると悲しすぎますよね。
少しセンシティブな情報で書くのは少し抵抗があるかもしれませんが、お互いのためにも正直に記載しておきましょう。
メリット①面接官から話を振ってもらえることがある
不妊治療の話題は、シフトの融通を利かせていただきたいという思いがあることから、自分から話題を振るのは少し難しいですよね。
最初から履歴書に記載しておくことで、面接官から質問をしていただけることが結構あります。
私が受けてきた会社様からは
などと話して下さいました。
こちらもシフトの条件などは一番気になる部分となるからこそ、スムーズに擦り合わせできるのはとてもありがたいことです。
メリット②面接時に会社の様子を見極められる
先ほど話を振ってもらえるとお話ししましたが、もちろん最初の段階で不妊治療に関して全く聞かれない面接もあります。
私の体験からすると、「不妊治療のため…」と書いているにも関わらず、この件について面接時に何も聞かれなかった会社の面接では、急なお休みについて配慮に欠けている印象を持ちました。
例えば、転職理由や志望動機などを聞かれた後、「何か質問はありますか?」と言われて、ようやくこちらからシフトの件について相談する、といった具合です。
「不妊治療でクリニックに通っているため、急にお休みをいただくことがあるのですが、大丈夫そうでしょうか…」と確認して、「特に問題ないです」とキッパリ言われましたが、こちら側としては本当に理解していただけてるのか不安に感じました。
こういった会社は、良く言えばプライベートには干渉しない、悪く言えば個人の休みやライフスタイルに関心がないと言えると思います。
「履歴書に書く」という些細なことで、会社の様子を見極めるのはメリットになりますよね。
不妊治療中は、身体にも心にも負担がかかります。
もちろんそういった会社の方が適している方もいらっしゃるかと思いますが、私はある程度相談しやすい環境で働きたかったため、治療について話しにくそうな環境だと思った場合は辞退するようにしていました。
是非試してみてください。
面接:不妊治療の経過を説明する
不妊治療と一言に言っても、治療の状況や方法、今後の治療方針、通勤先からクリニックまでの距離などは人によって様々です。
急なお休みについてはご理解をいただいた上で、
・今どんな治療をしていて体調にはどんな影響があるのか
・今の治療スケジュールだとどれくらいの頻度で休みが必要になるのか
・今後ステップアップした場合、どれくらい通院が必要になるのか
・いつまで治療を続ける予定でいるのか
など、細かい点まで話しておくことをおすすめします。
説明不足のまま、いざ入社してしまった時
「こんなに休まれるとは思わなかった」
「治療は体調に影響が出るものとは知らなかった」
と言われると、こちらも困ります。
また、話しにくいことでも正直に話すことで
「この人は仕事上でも報連相をしっかりしてくれそうだ」
「何かイレギュラーなことがあった場合も相談してくれそうだから信頼できそう」
といった印象を持っていただけるはずです。
シフトを管理する上司の方が、不妊治療の経験が無いもしくは周りにそういった人がいないとなると、なかなか想像がつきにくいもの。
是非面接では自分から積極的に治療について話しましょう。
不妊治療しながら転職先をサクッと探す方法
通院もしながら仕事ができる職場で働きたいと思った方は、主婦に特化した求人サイト「主婦JOB」を使ってみて下さい。
他の求人サイトと比べて2つメリットがあるので、自分に適した仕事を見つける可能性が高まります。
メリット①好きな時に好きな仕事ができる
「時間に融通が利く仕事を探してみませんか?」
不妊治療は急な休みや度重なる検査などで思うようにシフトが組めない時もありますよね。
しかし、主婦JOBならオンラインで好きな時に仕事ができる求人が多数のため、場所も時間も選びません。
メリット②取った資格を活かせる
「自己啓発のために取得した資格も、せっかくなら活かして働きたいですよね?」
主婦JOBなら、専門知識で相談やアドバイスができたり、取得した資格やキャリアを活かせます。
子どもが欲しいと思うまで必死に仕事に打ち込んできたからこそ、身についているスキルがあるはず。
不妊治療と並行して、自分らしさを発揮できる仕事をしてみましょう!
転職に失敗しないコツ(まとめ)
今まで話してきたことを取り入れていただければ、不妊治療中でも採用してもらえる可能性はグッと高くなるはずです。
今回の記事をまとめると
・「急なお休み」に対応してくれる会社を選ぼう
・今までの経験やスキルを活かせる環境を選ぼう
・不妊治療を相談しやすい環境か確認しよう
・履歴書に記載して、面接で雰囲気を掴もう
・家でできる仕事を探してみよう
です。
少しでも健やかに不妊治療生活を送れますように…!
最後までご覧いただきありがとうございました。
不妊治療に疲れたらこちらの記事もおすすめです。
コメント